廃棄物B

参考になりません!!!!!!

「乳と卵」

全体の印象

短い。女性の身体とそれを取り巻く人々の常識、偏見がテーマ。物語は主人公夏(子?)視点で語られる。主人公の名前は物語内では全然登場しない。姪の緑子の日記が断片的に挿入されるが、その日記内で主人公のことを緑子は「夏ちゃん」と呼んでいる。主人公の脳内の思考がダラダラ文字になったような文体で、難解ではないが、少し読みにくい。この文体がまとまらない人間の頭のなかを表しているとも感じた。女性の生理や豊胸を取り扱っている。生々しい。緑子の生理、とりわけ初潮に対する嫌悪感が印象的。成長を拒否したいが、そんな気持ちをよそにして身体は変化していくことに困惑している緑子。